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350話

「でも、この果物はもう潰れてしまったものばかりだ」

彼はしかたなく、それらをゴミ箱に捨てることにした。

陸国富と一緒に果物を拾っていた人がいた。陸国富がぶつかってしまった相手だ。

彼女は何度も陸国富に謝っていたが、陸国富は「大丈夫です、自分が前を見ていなかっただけで、あなたのせいじゃありません」と言った。

しかし、この女性はどこか変わっていて、自分が何か間違ったことをしたと思い込んでいるようだった。

陸国富がちょっと気まずく思ったのは、さっきぶつかったのが女性の豊満な部分だったことだ。弾力があって...!

陸国富が顔を上げて女性を見ると、彼女はポニーテールにしていた。

前髪はエアバングで...