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288話

一種曖昧な感覚が、人を包み込んでいく。

趙夢は陸国富の逞しさを大きく口に含み始め、陸国富もまた喘ぎ声を漏らし始めた。

どうやら二人の声が大きすぎたようだ。

隣の住人の声がかすかに聞こえてきた。「昨日は一晩中やってたくせに、朝っぱらからまた始めるなんて、人は寝かせてくれないのか!」

「あんたは一日中寝てばかりじゃないの。あの人の半分でも元気があれば、私だって毎日寝なくていいのよ。自分がどんなものか分かってるの?」隣人の妻が言い返した。

「俺がダメなんじゃない、お前がダメなんだろ?毎回すぐ疲れたって、早く終わらせろって。よくも俺のことを責められたもんだ!」隣人が言い返した。

「あら、図...