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165話

「兄貴は趙夢の体を大男たちが触り回しているのを見ても怒らず、言った。「お前ら全員外に出て、工場の門を見張れ。俺の命令なしには誰も入れるな!」

すると先ほど趙夢を触っていた大男たちは全員出て行き、中に残ったのは兄貴と、ずっと立っていた大男だけだった。

趙夢は体中を触られて熱くなり、体の中で何百万もの蟻が這いまわるような感覚だった。特に下の方では毛虫がうごめくような、たまらないほどの痒みを感じていた。

兄貴は床に横たわる趙夢を見て、顔が紅潮しているのを確認した。大男たちに触られて反応してしまったようだ。

「この女はあとで他の連中に引き渡すんだ。仕事代をもらうだけでいい!」兄貴は大男に向かっ...