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116話

「でも、入り口には毎回黒服の男たちがいて、趙夢の行く手を阻んでいた。

趙夢が焦りと途方に暮れていた時、見覚えのある人影が目に入った。張強だ！

こんな時に張強が駆けつけてくれるなんて思いもしなかった。まるで沼地で救命の藁をつかんだような気分だった。

張強は趙夢を見ると、真っ直ぐに彼女の方へ歩いてきた。

誰かが止めようとしたが、彼のオーラに圧倒されて前に出る勇気がなかった。

「趙夢、大丈夫か？」張強は心配そうに尋ねた。

そう言うと、張強は趙夢の手を引いて外へ向かった。

黒服の男たちが邪魔しようとしたが、張強は言った。「来る前に既に警察に通報してある。自分のことを考えるなら、さっさと立ち去れ。ここに...