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87話

葛青松は金太りにこれ以上構うつもりはなかった。

彼から見れば、相手は気が狂ったも同然だった。

こんな荒唐無稽な話が、どうして起こりえるだろうか?

葉然は何も言わず、ましてや前に出て何かをするつもりもなかった。

言うべきことは既に言った。相手が聞く耳を持たないのなら、彼のせいではない。

自業自得というものだ。

葉然は身を翻し、古美術街の反対側にある花鳥市場へと歩き出した。

金太りの心は絶望に満ちていた!

この白玉の印璽はまるで彼に取り憑いたかのように、どれだけ遠くに捨てても、最後には必ず彼の家に戻ってくる。

金太りはもう狂いそうなほど苦しめられ、やむを得ず葛青松を頼ってきたのだ。

心が乱れて...