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397話

「天仙雷劫！」

天君は事態を見て激怒した。

彼は葉然が何をしようとしているのか理解していた。

「拙者が止めてくれる！」

躊躇うことなく、天君は袖を大きく振るった。

膨大な法力を黒い炎の層と共に、黒化万仙陣の中へと放った。

凶陣の崩壊を更に加速させようとしていた。

一方、陣中にいる葉然の放った天仙雷劫も、さらに強さを増していた。

これで皆には状況が理解できた。一方は凶陣を収縮させようとし、もう一方は天仙雷劫で凶陣を打ち破ろうとしている。

「この凶陣が最終的に一点に収縮すれば、この周辺どころか、昆墟全体が一瞬にして灰燼に帰すだろう」

昆仑聖主は長く陣を観察し、恐怖に声を失いながら呟いた。

「どうす...