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396話

「葉然、お前はゴキブリのようにしぶとい奴だな!」

天君は怒りを露わにした。

四象陣全体が、葉然を中心に極限まで圧縮を始めた。

同時に、陣の中ではあらゆる凶悪な幻影が現れ、殺気が満ち溢れ、一筋の生気すら感じられない状態となった。

葉然は毅然として動かず、四つの魂を一瞥すると、嘲笑い始めた。

「所詮は原初四象神獣の残魂に過ぎんよ」

そう言いながら、葉然は手印を結び直し、四象の法力を再び演化させた。

すると彼の傍らに、新たな四体の神獣の幻影が瞬時に浮かび上がった。

三界の大能たちは一瞬驚いた。

葉然は陣中に傲然と立ち、余計な説明はしなかった。

四象神獣の法相が現れると、すぐに彼の意志に従い、反対方向...