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395話

恐ろしい四象の力が四方から押し寄せてきた。

天君は手を止めることなく、再び術を施し、葉然の足元に太極図を浮かび上がらせた。

太極陣に両儀陣!

三大仙陣が同時に威力を発揮し、無数の仙島や乱石が葉然の周囲で狂ったように舞い踊り、その光景は背筋が凍るほどだった。

これは天君自らが主宰する大陣、しかも万仙陣の核となる仙陣である。

先ほどの門人たちの見せた力とは、到底比べものにならなかった。

「この陣の殺気は、真の天仙のみがかろうじて対抗できるものだ」

ある大能が確信を持って断言した。

その言葉の裏には、これから葉然が真の天仙の力を見せなければ、天君の手にかかって命を落とすだろうという意味が込められてい...