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393話

「我らも行く!」

その時、葉然の言葉が落ちると同時に、崑崙聖主たちも次々と天路へと飛び込んでいった。

そして地球上にいた妖族や獣族をはじめとする様々な種族の強者たちも、こぞって天路へと踏み入れていった。

この世紀の壮挙を、彼らも見逃したくなかったのだ。

一行は時空の乱流を通り抜けた後、ようやく天上の宮殿のような仙境に降り立った。

葉然は最前方に立ち、彼らに背を向けていた。

皆が互いに顔を見合わせ、葉然に声をかけようとした矢先、突如として一つの巨大な咆哮が轟き渡った。

その声に、全員の背筋が凍り、鳥肌が立った。

「まずい!凶暴な獣が我々に向かって来ている」

崑崙子と陸空塵が同時に叫んだ。

彼らは...