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391話

「入れ!」

目の前の荒廃した世界を見つめ、葉然は毅然と決然と言い放った。

一行は足を踏み入れた、この世界へ……

崑崙の浮空城内。

「崑崙世界が開かれた。誰かが入ってきたようだ」

「荒廃世界に入った者がいるぞ」

「荒廃世界から無事に帰還できた者はほとんどいないのだがな!」

「うむ、我々は手を出すまい。俗世界からの者たちが荒廃世界から出てこられるかどうか、見守るとしよう」

……

彼らの言う通り、荒廃世界は数え切れないほどの危険に満ちた世界だった。

葉然たちが足を踏み入れた途端、すでに七、八回もの危険に遭遇していた。

武者にとってさえ、極限まで過酷な環境。

そして様々な神秘的な力と恐ろしい凶獣や...