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377話

オリヴァーのこの行動に、傍観者たちは皆震撼した。

教皇は重傷と怒りの下で既に天国へと旅立っていた。

広場にはまだ多くの中下級の光明教団の信者たちがいた。彼らは自分たちが信仰する至高神が打ち負かされるのを目の当たりにし、既に崩壊の瀬戸際に立たされていた。

そして今、上層部で争いが起き、教皇様までもが殺されたのだ。

多くの者が完全に崩壊し、次々と刀を抜いて自害していった。

だが残されたこの数名の光明教団の巨頭たちは、少しも死ぬ気配を見せなかった。

むしろ互いに顔を見合わせ、躊躇いの色を浮かべていた。

葉然はじっと静かに見つめ、表情に波風を立てず、喜怒は読み取れなかった。

彼が何も言...