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371話

黒雲が散り、禁術も強制的に中断され、反動の力が葉然の顔色を青ざめさせ、全身が微かに震え始めた。

アリスタはその一撃を軽々と払い除けると、地面に倒れた葉然を嘲笑うように見下ろし、軽蔑的に首を振った。

「弱すぎる。もしこれがお前の実力のすべてなら、本当に失望だな!」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、葉然が突然顔を上げ、両目に黒気が渦巻いていた。

「雷霆、震!」

「風刃、襲!」

「土刺、撃!」

禁術を一つ唱えるたびに、葉然の体が一度震えた。

三つの禁術を唱え終えると、葉然の口の端からゆっくりと一筋の血が流れ出した。

しかし三禁術同時発動の威力は、まさに驚異的だった。

強大...