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360話

アインググランテたちは驚愕の表情を浮かべた。

彼らは叶然の光明神焔を防ぎさえすれば勝利を手にしたと思っていた。

だが、まさか叶然がこのような技を持っているとは。

とはいえ、彼らは大公爵級の血妖族の強者。この無数の剣の閃光の中でも、自分の身を守る力はまだ残っていた。

だが、彼らが避けられるからといって、他の血妖族全てが同じというわけではない。

実力が少し劣る血妖族は全員が悲惨な目に遭った。

オーベロンや、クラティエルのように。

彼らは悲鳴を上げ、次の瞬間には剣の閃光に飲み込まれていった。

大広間は静寂に包まれた。

剣の光が肉を切り裂く微かな音と、鮮血が滴り落ち...