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357話

「パガロ様!」

多くの血妖族が一斉に腰を曲げて礼をした。

パガロは傲慢に頷くと、鋭い声で言った。

「今日の古城には、議長様方全員がご出席される!」

血妖族たちの間に動揺が広がった。

多くが驚きの色を浮かべている。

普段の血皇古城では、一人の議長が参加するだけでも上出来だった。

今回はなんと全ての議長が出席するという。

何か大事が起ころうとしているのだろうか?

「皆には、お偉方の前で謙虚さと節度を保つよう願いたい。わかったな?」

パガロは冷たい声で言った。

「はい!」

血妖族たちは声を揃えて答えた。

パガロは満足げに頷くと、手を振り、血妖族たちは次々と血の門に入り始めた...