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355話

「そう言いながら、ヘイドラの目には貪欲の光が宿っていた。

一人の黄昏エルフが、闇市でどれほどの高値で取引されるか!

数多の富豪たちが、この神秘的で長寿、そして従順で美しい生き物に強い関心を寄せているのだ。

特に光明神会の上層部には、これらの黄昏エルフに非常に興味を持つ大物も少なくない。

ヘイドラの枢機卿という地位も、以前に多くの良い品を献上したことで得たものだった。

実際、彼の能力では枢機卿の資格など到底なかったのだ。

それこそがウトールが彼を見下し続けている理由でもあった。

だからこそヘイドラは心の中に常に鬱積した思いを抱え、すべてのエルフを一網打尽にしようと考えていた。

そ...