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346話

「お姉ちゃん、食べ終わったよ!」

二人の少女はとても早く食べ、あっという間にテーブルの料理を平らげていた。

小さな少女が小声で言った。

年上の少女はうなずき、ウェイターを呼んだ。

「もう一人前作ってもらえますか?持ち帰りたいんです!」

「かしこまりました!」

ウェイターは厨房に指示を出しに行き、同時にデザートを数品テーブルに運んできた。

このとき、少女の顔から警戒心が少し薄れ、珍しく笑みを浮かべた。

二人の少女はそうしてデザートを食べながら静かに待っていた。

やがて、十七、八歳ほどの少年が我慢できずに近づき、少し恥ずかしそうに言った。

「あの、僕はジョー...