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336話

トイレに着いた。

フィリスは眉をひそめた。随分汚いな！

しかし、その不良がニヤリと笑いながらトイレのドアを閉めた瞬間、フィリスの表情が和らいだ。

「ねえ、お嬢ちゃん、今日はお兄さんの凄さを教えてやるよ！」

そう言いながら不良が飛びかかろうとした。

そのとき、フィリスの瞳が徐々に妖しい赤色に変わり、大きな牙が口からのぞいた。

不良は魂も飛び出すほど恐怖し、叫ぼうとした。

フィリスは前に飛び出し、一口で彼の首筋に噛み付いた。

不良の表情は一瞬にして恐怖から極上の悦びへと変わったが、目の輝きは血が抜かれるにつれ次第に薄れていった。

しばらくして、不良の死体が地面に崩れ落ちた。

フ...