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328話

帝霸天の表情は晴れたり曇ったりと定まらないものの、その目には貪欲の色が浮かんでいた。

彼が主に修めているのは火決であり、この種の功法で修為を高める最良の方法とは、様々な珍しい火炎を探し求めることだった。

例えば、この地炎火も、彼が千辛万苦の末にようやく手に入れた地火の一種だ。

だがそれも神界の炎と比べれば、まるで取るに足らないものだった。

もし叶然を殺して、この火種を奪えば、自分の修為にとって計り知れない利益になるだろう。

そう思うと、帝霸天は不気味な笑みを浮かべた。

「お前が自ら門前に現れたのなら、有難く頂くとしよう!」

そう言うと、帝霸天は両手を合わせ、

「伏!」

すると...