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309話

【素素はその言葉を聞いて、恥辱と怒りで死にたいほどの気持ちになり、自らの経脈を断とうとした。

しかし霍青雲は明らかにその手を警戒していて、さっと指を数回動かすと、素素は全身の修為が封じられたのを感じた。

全身がぐったりと力なく崩れ落ちる。

霍青雲は不気味な笑みを浮かべながら近づいてきた。

素素の心は絶望に包まれた。

だがその時、大会の部屋が突然激しく揺れ動き、一対の手がまず中に伸び入り、強引に引き裂いた。

大会の部屋の光の幕が無理やり裂かれて穴が開き、そこから葉然がゆっくりと悠然と歩み入ってきた。

「ここにいたか、随分と探したぞ」

穏やかな笑みを浮かべた葉然を見て。

素素は思わず呆然とした。

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