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268話

「葉然」

葉然は淡々と答えた。

「葉然?」

五毒門の大長老はわずかに眉をしかめた。

これは明らかに漢人の名前だ。

まあ、構わない。

強力な巫蟲を持ち、五毒門に加われば、漢人だろうがどうだろうが関係ない。

「老夫が宣言する。葉然、お前は今日より我が五毒門において、聶通海と同等の長老の地位を与える!八人の長老の下、お前を第一人とする!」

「五毒門に安んじて留まれば、数年後には必ず長老の列に加わり、そして、近い将来、私に代わって五毒門の大長老になることも当然のことだ」

大長老が葉然を見る目には、期待が満ち溢れていた。

彼の考えでは、霊蜂は晴児の巫蟲であるはずがなく、おそらく実際は...