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264話

「全力防御だ!」

その時、数メートル離れた聶通海とアイナが目を合わせた。

雷鳴蜂と金翅蝉王の実力は侮れない。

正面から戦えば、風閃蜂と鉄蟾蜍が必ず勝てるとは限らない。

幸いなことに、今回の彼らの目的は雷鳴蜂と金翅蝉王を倒すことではない。

彼らの主な目的は、できる限り時間を稼ぎ、霊蜂の復活を待つことだ。

全力で防御すれば、雷鳴蜂と金翅蝉王は風閃蜂と鉄蟾蜍に手出しできないはずだ。

「ドォン!ドォン!」

二人が意思を確認し合った瞬間。

轟音と共に、雷鳴蜂と金翅蝉王が連携して攻め込んできた。

「シュッ!」

風閃蜂と鉄蟾蜍はためらうことなく、すぐさま逃走を始めた。

正面からの対決...