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256話

ドン!

死の危機が迫った瞬間、葉然は彼の背中の急所に手のひらを当て、真気を彼の体内に送り込んだ。

一瞬のうちに、彼の体内の毒素を浄化した。

聶通海はようやく正常な状態に戻った。

彼は磁器の小瓶に入った鉄ヒキガエルを一瞥し、その表情は極度の恐怖を映し出していた。

「なんて恐ろしい蠱毒だ!」

「一度噛まれただけで、ほぼ瞬時に毒の影響を受けてしまった…」

彼は感嘆しながら独り言を呟いた。

血の契約を結ぶのは、一瞬でできることではない。

契約の過程で、五毒門の弟子が毒虫に噛まれるのはごく普通のことだ。

だからこそ通常は解毒丹を用意し、噛まれたらすぐに服用する。

毒性が極めて強烈な...