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250話

約一時間半後。

百里の距離を、すでに踏破していた。

葉然たち三人は、五毒門の所在地にかなり近づいていた。

「五毒門の外には、巡回している弟子がいないのか?」

葉然は少し不思議そうに尋ねた。

聶通海の話によると、彼らは今、五毒門の拠点からわずか二、三里の山道しか離れていないはずだった。

この位置まで来ているのに、山間はがらんとしていて、外で巡回警備している五毒門の弟子が一人もいない。

この状況に、葉然は少し疑問を感じていた。

「十万大山は地形が非常に複雑で、瘴気や毒虫が数え切れないほどいる。五毒門の弟子以外の一般人は全く入れないのだから、巡回警備など必要ないのだ」

「それに、五...