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207話

「葉大師、いずこにいる?」

彼は悠久なる視線を武当金頂に向け、辺りを見渡したが、葉然の姿は見えなかった。

葉然はまだ来ていない。

彼がここに来たのは、ただ葉然を斬るためだけ。

その他のことはすべて浮世の夢、彼が気にするはずもない。

「ふん、葉大師は傲慢すぎるのではないか。胡前輩がすでに到着しているというのに、彼はまだ姿を見せない?」

「まさか自分は胡前輩よりも格上だとでも思っているのか?」

「身の程知らずめ!」

後方では、各術法宗門の高手たちが次々と怒りの声を低く漏らした。

「なんだ葉大師とかいう奴は。こんな約束も守れない男が、張龍象の招きに応じながら手を貸さず、今回も胡前輩...