比類なき戦士

157話

晴児はワンタンを食べながら、口の中で「餃子」と言った。

子供の目には、ワンタンと餃子の区別がない。

周りのお客さんから笑い声が起こった。

小さな少女は目をぱちくりさせ、とても無邪気な様子で、自分が何を間違えたのか分からないようだった。

「晴児、これはワンタンっていうんだよ。餃子じゃないよ。わかった？」

「どうして？これは明らかに餃子だよ！餃子とそっくりじゃない！」

小さな少女は頑固に主張した。

葉然は苦笑いを浮かべ、一瞬、どう説明すればいいのか分からなくなった。

「うん、餃子だよ。早く食べなさい」

葉然は降参することにした。

小さな少女はようやく納得した。

二人が食べ終わったのは、そ...