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151話

「パキッ!」

顔の長い男の魔の手があっという間に歪み形を変え、手の骨が砕けた。

彼は凄まじい悲鳴を上げ、振り返りもせずに前方へ逃げ出した。

だがその時、空気中に大きな手形が浮かび上がり、彼の背中に容赦なく叩きつけられた。

すると、彼は呻き声一つ上げることもなく、山林を転がり落ちていった。

葉然が密林から歩み出てきたが、彼はもうあの顔長の男など気にもとめなかった。

あの男は彼の一撃を受け、丹田は破壊され、五臓六腑に損傷を負い、男としての機能も失われていた。

生きていたとしても、もはや廃人同然だ。

しかも今後は肩にも担げず、手にも持てず、少し歩くだけでも息が切れるだろう。

このよ...