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145話

「ドン!」

封魔掌が空間を横切り、瞬時に到達した。比類なき気の渦が叶然に向かって押し潰さんばかりに襲いかかる!

だが、その漆黒の掌が叶然の周身に立ち昇る護体の剛気に触れようとした瞬間、シューッという耳を刺すような爆音を発した。

まるで蝋燭が大火に焼かれるように、急速に溶け崩れていく。

叶然の身体に近づくことすらできない!

「なんだと?」

「ありえない!」

慕容封の顔色が一変し、極度の恐怖を露わにした。

叶然は毅然と立ち、静かな口調で言った。

「お前の封魔掌は確かに弟子のより強い!だが所詮は凡俗の武技、私には効かない。今度は私の一撃を受けてみろ!修羅神針、第一式!天女散花!」

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