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132話

翻日次の朝、部屋に陽の光が差し込んだ。

葉然が朝食を用意していると、晴児はいつものように、パジャマ姿で目をこすりながら出てきて、スリッパを履いたまま走り寄ってきた。

「パパ、抱っこ!」

葉然は歩み寄り、晴児をひょいと抱き上げた。

晴児はくすくす笑いながら言った。

「パパ、高い高い!」

しばらく遊んだ後、葉然は晴児を下ろし、小さな頭を撫でながら言った。

「さあ、早く歯を磨いて顔を洗って、それから朝ごはんを食べようね」

「わかったよ、パパ、すぐ戻るね」

晴児は歩けるようになった頃から、自立心を育てるよう心がけていた。

朝食を終えると、苗善根から電話がかかって...