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882話

私はちらりと見たとたん、すぐに隅っこに身を隠した。明らかに雅妃の良い雰囲気を壊したくなかったからだ。こっそり注意深く見てみると、その男性が梁兄だということに気づいた。

梁兄だと分かった瞬間、私は心底驚いた。なぜ彼なのだろう?梁兄はいつも控えめで保守的な人なのに、どうして今日はこんなに堂々と雅妃の部屋を訪ねたのだろう?とても驚きで不思議な気持ちになった。

しばらくして、梁兄がボディガードに守られながら別の秘密エレベーターで下りていくのが見えた。明らかに梁兄は雅妃との面会のために事前に多くの準備をしていたようだ。さっき雅妃が梁兄の腕を取って部屋の入り口まで見送る様子は、非常に親密で甘い雰囲気だ...