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849話

「えっ？もう出発するの？でも、小虎お兄ちゃんがまだ戻ってきてないよ？」私たちは驚いて声を上げた。しかしその言葉が終わるか終わらないかのうちに、銃弾が飛行機に直撃するのが見えた。私たちは一瞬で恐怖に襲われた。小狼お兄ちゃんもそれを見て青ざめ、咄嗟に叫んだ。「仕方ない、すぐに離陸するぞ！」

小狼お兄ちゃんの言葉が終わるや否や、ヘリコプターはすぐさま飛び立ち、急激に上昇し始めた。そのとき、私たちは小虎お兄ちゃんがヘリの真下まで走ってきているのに気づいた。小狼お兄ちゃんはすぐさまヘリのはしごを投げ下ろし、小虎お兄ちゃんにそれに掴まって上ってくるよう合図した。

ヘリコプターは海に沿って飛び去っていっ...