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848話

私とヤフェイがまだ二人の警備員が倒れたことに反応できていない時、私たちはあまりの驚きに言葉を失った。狼兄が私たちに「早く、早く、急いであっちに行くぞ!」と声をかけた。

その後、私たち四人はあちらへと這うように進み始めた。通関コードがないため、あのドアは閉ざされていて、今は塀を乗り越えるしかなかった。だが私と狼兄が塀を越えたとき、遠くの灯台にいる警備員がこちらの物音に気づいてしまったようだ。

しばらくすると、遠くから大勢の傭兵たちが武器を携えて駆けつけてくるのが見えた。その先頭にいる者は大きなメガホンを持って「前にいる者たち、聞け!今すぐ投降しろ、さもなければ発砲するぞ!」と叫んでいた。

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