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779話

すぐに、山村さんと彼のボディガードたちも全員中へ連れ戻されるのが見えた。そのとき、傭兵の隊長がこう言い放った。「早く中に入れ。命令なしには誰も勝手に出てくるな。ましてや金三島から離れることは許さん。違反者は即、銃殺だ!」

隊長のその言葉を聞いて、私は完全に頭が真っ白になった。城の中に入ると、大勢の人が集まって見物していた。私と雅妃はまるで犯罪者のように連行されていたからだ。人だかりの中に、今とても得意げに笑っている138号と、彼女の二人の取り巻きの姿が見えた。

138号たちの満面の得意げな笑みを見た瞬間、きっと彼女たちが密告したのだと察した。今回は山村さんを巻き込んだだけでなく、さっきの門...