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64話

私は全身汗ばんで、蘇延烨が半ば硬くなったものを引き抜くと、服の裾を下ろし、さらに清潔な衣服を私の上にかけてから、ようやく部屋を出て行った。

扉の外の少年の顔色は青ざめ、唇には少しの血の気もなかった。手に持った書物はしわくちゃに握りつぶされ、どれほどの力を込めていたかが想像できた。

先ほど目にした光景が次々と彼の目の前で再生され、悪夢のように彼の理性を揺さぶっていた。

一人は彼が最も敬愛する二兄、もう一人は彼が最も愛する女性、その二人がどうして、どうしてこんな関係になれるというのか?

林菀の表情はあんなにも恍惚として、あんなにも夢中になり、自ら二兄の腰に手を回して交わっていた。

一声また一...