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623話

李社長の手が突然私の太ももの付け根に触れた瞬間、私は緊張と驚きで体が強張った。まるで電流が走ったような感覚が全身を駆け巡り、思わず身体が小刻みに震えた。しかし、私のこんな反応にも、李社長はまるで何も気づいていないかのように、目を細めたまま静かに踊り続けていた。

しばらくすると、李社長の手がさらに私の太ももの付け根の内側へと這い上がってきた。突然の接触に、私の体は大きく反応してしまい、思わず声を上げて尋ねた。「李社長、その手は~~~」

李社長は私の言葉を聞くと、くすくすと笑いながら言った。「菀児、どうしたの?」

わざとらしく尋ねられて、私はますます緊張と恐怖を感じた。なぜだか、李社長にそう...