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577話

制服姿の警察が資料と情報を照合してから、微笑みながら言った。「王所長、こちらへどうぞ!」

私たちはその警察官に続いて部屋の方へ歩いていった。入る前にその部屋の名前が「資料室」と書かれているのに気づいたが、はっきりとは見えなかった。私はとても緊張していたからだ。ここは公安局の中なのだから当然だろう。

ドアの前に着くと、その職員が私たちに告げた。「王所長、今からカードで入室して閲覧できますよ。中に入ったら、お調べになりたい資料の番号を見つけて、この申請書に記載されている認証コードを入力すれば閲覧できます。ただし、時間は15分間だけですからね」

王所長はそれを聞いて頷きながら答えた。「ああ、わ...