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536話

私が体を曲げて苦しそうに呻いている時、劉兄は眩しいほど明るい笑顔で指をすっと抜き取ると、ゆっくりと笑いながらその指を自分の口元へ持っていき、にこにこしながら言った。

「菀儿、どうした?下の方が寂しくなったのかな?これはね、君の体の中のものだよ。嗅いでみたくない?」

劉兄はそう言いながら指を私の鼻先へ持ってきた。私は驚いて咄嗟に顔をそむけ、あの嫌な匂いを嗅ぎたくなかった。しかし劉兄は私が顔をそむけたのを見て、さらに嬉しそうに笑うと、自分の指を自分の鼻に近づけ、クンクンと嗅ぎ始めた。

彼は嗅ぎながら意地悪く笑って言った。「菀儿、君の体の中のものって本当にいい匂いだね、香りもいいよ!」

劉兄が...