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328話

私が突然中から出てきて、その光景を目にした途端、思わず驚きの声を上げてしまった。私の声に、二人はハッとして目を覚まし、少し気まずそうに私に微笑みかけてから「続きの撮影をしましょう!」と言った。

私は頬を赤らめたまま、二人の顔を直視できず、急いで彼らの傍らを通り過ぎてドアの方へ向かった。ドアを出ると、外には女性アシスタントが立っていて、にこやかに「菀儿さん、張ディレクターが撮影終了後にオフィスに来るようにとおっしゃっていますよ。こちらへどうぞ」と声をかけてきた。

その後、私はこの女性アシスタントについて張ディレクターのオフィスへと向かった。オフィスの前に着くと、アシスタントがドアをノックし、...