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24話

「こんな人物は見たことがない。」

容姿と言えば、蘇延成も蘇延河も、そして蘇社長さえも相当なハンサムだが、彼らに対面する時、私の心には畏敬の念があった。

だがこの男性は、畏敬の念に加えて、さらに距離感も感じさせる。

塵一つ纏わない、あまりにも高雅で清冽で、この世のものとは思えないほどだ。

思わず私は頭をさらに低く垂れた。

このような男性が私から漂う母乳の匂いを嗅ぎ取り、私の胸が張っている事実に気づいているかもしれないと思うと、青年に対して冒涜してしまったような恥ずかしさがこみ上げ、穴があったら入りたいほどだった。

ちょうどその時、青年が口を開いた。

彼は両手を胸の前に置き、手に酒杯を持ち、蘇家の...