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868話

「師匠を訪ねたいと伏誅真人が?」

笑笑の小さな顔が一瞬で青ざめた。

神虚界の人々にとって、伏誅真人は不敗の象徴そのものだった。数千年来、伏誅殿は七大上宗の中でただの一つに過ぎず、むしろ末席に位置していた。

しかし、この世代の伏誅真人が現れてからは、神虚界を圧倒した。それ以来、伏誅殿は太古上教と肩を並べ、さらには微かにその上を行くようになった。

それから伏誅殿は人材を輩出し、代々絶世の人物を生み出してきた。既に神虚界の主導権を握りつつある。この世代の伏誅真人に至っては、まるで神話のような存在として崇められていた。

こんな人物に、秦朗が太刀打ちできるはずがない。

「秦南宗は確かに強いけど、せいぜい...