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840話

「地球上に、こんな法陣があるとは。元嬰期の修士の手によるものではないだろうか?相当な危険が潜んでいるに違いない」

紫陶仙子は遠くから神の墓地を眺め、思わず驚きの声を上げた。

彼女は宇宙を渡り歩き、独自に金丹境界まで修行を積んできた者だけあって、見聞は広い。太陰仙子のような神虚界の井の中の蛙とは比べものにならず、一目で神の墓地の真の状況を見抜いていた。

「そう。これは法陣だ。だがこの法陣は、もう半分近く私が炼化している」

秦朗はそう言いながら、手を一振りすると法陣の一角を開き、三人はそのまま中へと入っていった。

秦朗が神の墓地に足を踏み入れた瞬間、琨鵬はすぐに秦朗の存在を感じ取り、低く鳴き...