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834話

「迷惑?お前らが先に俺に喧嘩を売ってきたんだろうが。お前ら二人じゃ物足りない。さっさとお前らの聖子を引きずり出せ」

秦朗は二人の老主教を一瞥した。たかが二星の金丹の強者であり、しかもその気息は極めて微弱で、明らかに最期の時を迎えつつあった。もし隠れ続けていれば、あと数十年は生きられたかもしれないが、一度表に出れば気を使い果たすことになる。差し迫った滅亡の危機感でもなければ、彼らが姿を現すことはなかっただろう。

「東方の仙人よ、もう一度神に対して無礼な言葉を吐くなら、我々も容赦しないぞ」

ウェストコフ大主教は秦朗が何度も聖子を侮辱することを許せず、怒りに震えて叫んだ。

「お前らの赤い法衣の大...