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827話

そう、絶望だ。

金丹が砕け散り、烏強の体が二度痙攣すると、口から鮮血を噴き出し、全身から漲っていた気勢が一瞬で萎んでしまった。

「恐ろしい……!」

烏強は血を吐いた後も心余りに悸えていた。どこかで後悔の念が湧き上がる。最初から金丹を三つ祭っていれば、あの金剣に耐えられたかもしれないのに。

この時、紫陶仙子を追っていた四人組はようやく、この地球の土着修行者である秦朗を正視し始めた。

「私は海域星系の葉南天と申します。閣下のお名前は?」

葉南天は拱手して秦朗に尋ねた。

「海域星系?」

秦朗はわずかに躊躇った。彼はその海域星系がどこにあるのか知らなかった。この世では当然知るよしもない。

「海域星系は...