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802話

一心道士の体は秦朗によって石ころのように投げ飛ばされ、山の窪地へと真っ直ぐに落ちていった。徳獅子嶺に激突し、巨大な穴を開けたまま、姿を消した。

「これで終わりか?この老道士も弱いな!たった二発で消えちまったぞ!」

無数の人々が呆然と獅子嶺に開いた大穴を見つめ、見応えのある戦いが始まったと思ったらもう終わってしまったと感じていた。

「ふん、神級の強者がそう簡単に死ぬわけがない」

まだ幻想を抱いている者が一言言った。

だが、すぐに口を閉ざした。

秦朗のその大きな姿が片手を伸ばし、再び渾天棍を手元に呼び寄せ、一心道士が砕いた穴めがけて突き刺したのだ!

「マジかよ、肉団子にする気か?」

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