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800話

この一撃は、虚空を隔てても、その力が充満していた。一掌が下りると、一本の古木さえも震えて折れ砕けた。

だがその人影の体からは金属同士が衝突するような音が響き、その身全体が数十メートル吹き飛ばされ、頭から地面に突き刺さるように倒れた。

しかし一秒も経たないうちに、その人影はなんと再び立ち上がり、高速で疾走するように一心道士へ向かって突進してきた。

「死なぬか？」

一心道士はいささか苛立ちを覚えた。

一心道士には三つの必殺技があった。その第一が「碎心訣」である。彼に問いかけられた者は、答えた後、彼の心中の答えによって生死が決まる。もちろん、この碎心訣は一心道士自身の仕業であり、一見すれば指一本の動...