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766話

秦朗が泉水について言及した時、暗黒狼王はまだ無表情のままだった。しかし、秦朗が三顔花を指し示した瞬間、老人は色を失い、すべての狼族も一斉に一歩踏み出して狂気じみた遠吠えを上げた。

「よくも神狼の花を窺おうとしたな!それは我が暗黒狼族の生死を分ける敵だ。我が族はお前を天涯海角まで追い詰め、喉笛を噛み砕き、骨を引き裂き、血肉を喰らい尽くすぞ!」

暗黒狼王は杖を震わせながら咆哮した。

多くの狼人たちも仇敵を見るような眼差しで秦朗を睨みつけた。

神狼の花は暗黒狼族全体にとって最も貴重な宝物だった。百年に一度しか咲かない。どんな狼人もこの花を服用すれば、進化のチャンスを得て、血脈を純化し、神境へと...