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371話

「分かった、かけるよ」梁清遠は少しの躊躇もなく、携帯を受け取るとすぐにアメリカに電話をかけ、スピーカーモードにした。

「孟総管か?梁清遠だ」

相手はすぐに返答した。「はい、梁様。中華での件は片付きましたか?」

「いや、秦朗は今、邀月宮の尊主になった。組長には戦い方を変えていただきたいと思う」と梁清遠は言った。

「邀月宮?」向こうは一瞬沈黙した。「それならなおさら厄介な問題ですね。邀月宮の尊主に刺客を送るというのは、組長のやり方には似つかわしくない」

「その通りだ。私もそう思っていた。だから急いで組長に報告してほしい。名高い中華の邀月宮尊主・秦朗が我らが華青幇の組長・戦無涯に挑戦状を叩きつけてい...