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323話

「この老人は碧玉婆婆を知っているし、さっき『結界』とも言っていた」

秦朗は思い出した。かつて臨安の国賓館で、碧玉婆婆と禇春水が戦っていた時、二人は師兄の李逍遥が天山に結界を張り、二人とも会えなくなったと言っていたのだ。

この白髪の老人こそ、李逍遥前輩に違いない!

「あなたが李逍遥前輩ですか!」秦朗は尋ねた。

「聞いているのは私だ。碧玉婆婆はお前にとって何者だ?」李逍遥は少し驚いた様子で再び問うた。否定しないということは、自分が李逍遥であることを認めたも同然だ。

「碧玉婆婆は私の師匠です!」秦朗は正直に答えた。

「なるほど、だからわが派の武功を使えるのか。私の張った結界に入れるとは...確かに青...