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178話

「私の彼女が中にいるんです、入れてください……」秦朗は言った。鍾玉が今馬陽と一緒に座っていることを思うと、彼の胸が締め付けられた。

「彼女？」案内係は疑わしげに顔をしかめた。このダサい男の彼女がうちのレストランで食事？「本当にあなたの彼女が当店にいるんですか？」

「ええ、彼女はさっき入ったはずです。馬という苗字の男と一緒に」秦朗は答えた。

「馬少のことですか」案内係は冷ややかに笑いながら秦朗を見た。「ふん、馬少が連れていた美女があなたの彼女だって？よく夢見られますね。あなたみたいな風貌で、彼女があなたに見向きするわけないでしょう」

「彼女は本当に私の彼女なんです！」秦朗は言い張った。

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