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902話

杨逍がアイヴィルを見る時の安全な視線は、ただ単に彼女の体に興味がないということだけだった。

まさに「紅粉を骸骨と見なし、色即是空、空即是色」の境地に達していると言えるだろう。

李南方は自問した。彼が八百年修行し、八百回転生したとしても、彼がまだ男である限り、杨逍のように、みずみずしい白牡丹を軽蔑の目で見ることなど、決してできないだろうと。

軽蔑。

この言葉だけで、杨逍の性的指向に問題がなく、生理機能も正常であることが証明されていた。

世間の目から見れば、男性を一目見ただけで狂わせるようなアイヴィルが、彼に私欲の念を持たれることすらないとしたら、それは杨逍が接してきた女性たちが、彼女よりも何倍も...