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896話

母儀天下、命帯桃花

萧皇后の人生は、まさにこの八文字を体現していた。

萧皇后が生まれた年、北周の楊堅が静帝から禅譲を受け、隋の文帝となった。

隋文帝の次男である晋王楊広は、陳の平定戦で功績を挙げ、その褒賞として官位を上げるだけでなく、天下の名門に対して「未婚の娘たちの生年月日をすべて報告せよ。わが21歳の息子楊広に相応しい王妃を選ぶためだ」との詔を下した。

選りに選って、同年代の娘たちはこれが合わず、あれが相克し、最終的にわずか9歳の萧氏の娘の八字だけが、楊広の八字と合わせて大吉となった。

その年、揚州に駐屯していた楊広は入京の際に将来の妻となる萧氏の娘と出会い、大いに感激した。...